意識低い系の読書メモ

文学・会計学が中心

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

(感想)色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

村上春樹の小説は割と読んでいる方だと思うが、随分と内省的になったなあと思った。 デタッチメントを書いたのが初期で、コミットメントが中期(ねじまき鳥とか)だとすると、今回のテーマは「自分に向き合うこと」だろうか。 文章は相変わらずライトで、気…

パリ祭のあとの円頓寺

パリ祭も終わって、再び静かになった円頓寺。 円頓寺に住んで数年、新旧入り混じる独特の雰囲気をいつも楽しませてもらいましたが、仕事の都合もあり、いつまでここに住めるかわからなくなりました。 今のうちに色々な店に行ってみようということで、今日は…

(感想)「この世界の片隅に」

「この世界の片隅に」を見た。 普段あまり映画は見ないけど、すばらしい映画だった。 普通の人が普通に淡々と暮らしていくことの厚み。彩り。力強さ。そして尊さ。 「生活」という言葉が思い浮かんだまま消えない。 生きている限り生活しなければならない。 …

円頓寺秋のパリ祭

家の近所でやっていた、「円頓寺秋のパリ祭」に行ってきました。 円頓寺は名古屋駅から徒歩15分の商店街。 戦前は名古屋有数の繁華街の一つとして栄えていましたが、70年代に駅が廃線になると好立地なわりにアクセス手段がないために徐々に衰退し、その後の…