意識低い系の読書メモ

文学・会計学が中心

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

(感想)「フランス革命 歴史における劇薬」遅塚忠躬

部活の顧問は世界史の先生だった。 おっとりした猫背で長身のおじいさんだったが、世界史の授業になると豹変して熱く語る。 ほとんど板書もせず、寝ている生徒に意地悪く当てたりすることもせず、いつも民衆の声を代弁するように叫んだりして、 まるでテレビ…

(感想)「ツァラトゥストラかく語りき」ニーチェ

ニーチェといえば、「神は死んだ」という中二病全開なフレーズである。 しかし、本当の問題は、神なき時代にどう生きるかということだ。 神なき時代の人々は、伝統的キリスト教観から解放されて、自由になったかと思えば、 むしろ逆に、その自由を自ら放棄し…

(感想)「カラマーゾフの兄弟」ドストエフスキー

カラマーゾフの兄弟を読んだ。 通しで読んだのは、これで3回目になる。 たまたまだが、初めて読んだのはアリョーシャの年で、2回目はイワンの年、 そして今回はドミートリーをちょっと超えた年で読んだことになる。 それぞれ違う翻訳で読んだので、この本だ…