意識低い系の読書メモ

文学・会計学が中心

夏休みの終わり

今年の春はハードだった。
引っ越し、仕事の繁忙期、結婚式、新婚旅行。
夏が本格的になって少し落ち着いて、家計の管理とか荷物の整理とか、
いよいよ新生活を作っていく時期になっても、
夏休みまではのんびりしたいねと、相変わらず同棲生活の延長のような毎日で、
そんな夫婦がいざ夏休みに入ったところで、今さらそんな生活が変わるわけでもなく、
夏休みが終わり、今に至る。
 
夏休みは特に何かしていたわけでもなく、
実家に帰れば家族全員がポケモンGOにハマっているからみんなで公園に行ったり、
嫁の実家を訪れれば生まれたての姪っ子がいるから可愛がったり、
たまにはどこかに行こうと大渋滞のなか友達と岐阜の山奥に滝を見に行ったり、
何もしなかったけれど、こういうとりとめもないことが幸せなのかなあと思ったりしながら、
夜遅くまで働く嫁を家で待ちつつ、熱帯夜をぼんやりと過ごしている。
 
何となく続いていく毎日のかけがえのなさ。
気づいた時にはもう遅いが、あらかじめ気づいていたってどうすることもできない。
流れる時間に、絶えず身を切り刻まれているような気持ち。
いつかそれに、癒されると感じるときがくるのだろうか。
一生懸命な日も、だらだらした日も、今は一日一日を噛み締めるだけだ。